
ビジネスパーソンのための 結婚を後悔しない50のリスト
大塚 寿
ダイヤモンド社 / 201209
この本について
結婚って、仕事みたいに「目標」とか「計画」とか言語化しないまま、なんとなく気合いで乗り切ろうとしてしまうところがありますよね。僕自身も、相手と価値観がズレてきたときに「これって普通どうするんだろう…?」と手探りになることがよくあります。気持ちはあるのに、家庭だけは放っておくと勝手に育つものじゃない。そう薄々わかっていながら、具体的にどう動けばいいのかは誰も教えてくれないままです。 この本が面白いのは、結婚を“プロジェクト”として捉え直してくれるところです。感情の話だけでなく、時間管理やコミュニケーション、意思決定の仕組みなど、仕事で当たり前に使っている力を家庭に持ち込む発想がすっと入ってくる。たとえば「夫婦領域」をつくるという考え方は、自分の世界に相手をどう招き入れ、どう二人用に調整していくかの実践的な視点だし、「終わらせ方」を設計するという話も、ケンカを避けるためではなく、関係を前に進めるための技術として語られています。愛情だけでは越えられない日常の課題を、どう“運用”していくかが丁寧に言語化されている感じです。 さらに刺さったのは「どちらか一方が快適で、もう一方がしんどい状態は、プロジェクトとして破綻している」という視点でした。相手の親との距離感、価値観の違い、感情の伝え方など、逃げずに向き合うしかないテーマも扱われていて、現実をスッと腑に落とす説明が多い。誰かの正しさに寄せるのではなく、二人で新しい価値観を創るというスタンスが心地よいです。 パートナーシップを「気持ちの問題」だけで片づけられずに悩んでいる人に静かに効く本です。
読書インサイト
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