
裁判官失格 法と正義の間(はざま)で揺れ動く苦悩と葛藤 (SB新書)
高橋 隆一
SBクリエイティブ / 2019-12-05
累計読者数3
平均ハイライト数 1.7件/人
推定読了時間 約2時間6分
star総合評価 45/100
boltライト読書型
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この本について
正しい判断って何だろう、と仕事でも日常でもふと立ち止まってしまうことがあります。自分の決断が誰かを救うのか傷つけるのか、後から分かることばかりで、正しさなんて曖昧だなと感じる瞬間が増えてきました。そんなモヤモヤを抱えたままこの本の抜粋を読んだとき、裁判官という“絶対に誤れない”立場でも同じ迷いに向き合っているんだと気づかされました。 特に、求刑と判決の間で揺れる検察官や裁判官の葛藤、遺族の気持ちと制度の限界の狭間で立ち尽くす姿は、きれいごとでは片付かないリアルさがあります。過去の判例を無視できない一方で、人としての感情も消えない。その両方に引き裂かれる心の動きが丁寧に書かれていて、「迷うこと=弱さじゃない」という視点をもらえる感覚がありました。また、支援者の存在など、外からは見えにくい裁判の現場の空気も描かれていて、判断の裏側にどれだけの揺れがあるのかが少しだけ想像できるようになります。 正解を教えてくれる本ではありませんが、自分の“判断”に向き合うときの姿勢を落ち着いて見直すきっかけにはなります。迷いながらでも誠実であろうとする人の話は、不思議と自分の背中を軽く押してくれるものですね。 正しさに振り回されやすい人に刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
裁判官だって、嘆き、怒り、想い、涙もする 悲しみ、涙、嘆き、苦悩、葛藤、温もり、想い、怒り、悔しさ……。 法律に基づいて客観的に人を裁く裁判官。よほど「私情」とは縁遠い存在に思える。 しかしそうは言っても、裁判官も人の子。血もあれば涙もあるし、情にほだされてしまうときだってある。 死刑と無期懲役との間で葛藤もするし、モラルのない弁護士がいれば法廷で怒るときもある。殺人犯の更生を願いもするし、逆に涙する被告人に対して非情にふるまう女性裁判官だっている。 もしかすると、裁判官は誰よりも人間味に溢れた存在なのかもしれない。 本書では、30年以上民事・刑事・家事・少年という多種多様な事件を担当してきた元・裁判官が、実際に体験した法廷でのさまざまな“ドラマ”を交えながら、普段はドライにふるまう裁判官の「本音」を明かしていく。
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