
仮想空間シフト
尾原 和啓 and 山口 周
この本について
仕事に向き合うとき、「なんで自分は今これをやっているんだろう」と急に足が止まる瞬間がありませんか。忙しさで流されている間はごまかせても、ふと冷静になると、目的が語れないまま働いている自分に気づいてしまう。僕もまさにそこでつまずいて、この本にたどり着きました。 『仮想空間シフト』が面白いのは、単に働き方の未来を語る本ではなく、「自分のモチベーションの正体」を丁寧にほどいてくれるところです。著者は、ホワイトカラーの仕事を「情報の製造業」と言い切り、その価値は“良いイシューを見つけられるか”で決まると言います。モチベーションが湧かないのは、怠けているからではなく、そもそも“何にハングリーなのか”を言語化できていないだけなんだ、と腑に落ちます。また、生産性資産・変身資産・活力資産という三つの視点は、自分のスケジュールの偏りをそのまま人生の偏りとして見直すきっかけになりました。Googleカレンダーを色分けするだけで、自分がどこで疲れ、どこで伸びているのかがくっきり見えてくるのも実感があります。 さらに、テクノロジーの登場に対して古いルールをかぶせ続けている現場の“違和感”も、この本を読むと説明がつきます。Zoom会議をなんとなく一時間にしてしまうのも、出社前提の価値観から抜け出せないのも、ただ慣習がアップデートされていないだけ。ここを変えられる人や組織から、これからの働き方に自然とフィットしていくんだろうなと感じます。 自分の仕事に意味を見失いかけている人、あるいは「このままの働き方でいいのか」と静かに焦っている人には特に刺さる本です。僕自身、読み終えたあとに、今の仕事との距離感を少しだけ前向きに調整できました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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