
遊ばせる技術 チームの成果をワンランク上げる仕組み (日本経済新聞出版)
神谷 俊
日経BP / 2021-07-21
この本について
最近、仕事が「こなすだけ」になっている気がする…という相談をよく聞きます。私自身、在宅勤務が続くと効率は上がるのに、刺激や手応えが薄くなっていく感覚があって、どこかモヤモヤしていました。目標は達成しているはずなのに、気持ちがついてこないあの感じです。 『遊ばせる技術』は、そのモヤモヤを“根性不足”みたいな話にせず、「自律の段階」という視点で整理してくれる本でした。とくに印象的だったのは、成果を出す人は先に“やる気”があるわけじゃなく、動いているうちに興味や手応えが育っていくというところ。自分の興味がはっきりしないときでも、小さい行動を重ねることで問題意識が生まれたり、周囲からのフィードバックが作用して仕事の意味が立ち上がってきたりする。そのプロセスが、妙にリアルでした。 もうひとつ、この本は「真面目さ」だけで仕事を回す限界にも触れています。テレワークで成果が出にくいと感じる理由のひとつが、刺激や環境の変化が減って、自分が何に価値を感じているか見えにくくなること。だからこそ、仕事内容を調整したり、外に向けてアウトプットしたりして、仕事を自分事に変えていく工夫が必要になる。これは私もやってみて、確かに効果を実感した部分です。 「義務で働いている感覚から抜け出したい人」「最近、手応えがなくなってきたと感じている人」には、静かに効く本だと思います。仕事との距離感を見直したいときに、ちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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