
ダンガンロンパ/ゼロ(下) (星海社 e-FICTIONS)
小高和剛 and 小松崎類
この本について
日常でふと、「自分って何を軸に動いてるんだろう」とか、「選んでいるつもりで実は選ばされてるだけなんじゃ…」みたいな妙な不安が湧くことってありませんか。周りの期待とか、自分の役割とか、気づけばそれに引っ張られてしまっている感じ。頭では分かってるのに、なぜか抗えないあの感覚です。 『ダンガンロンパ/ゼロ(下)』を読んでいて刺さるのは、そんな“自分で生きてるつもりなのに、シナリオに飲み込まれていく瞬間”がいやというほど描かれているところでした。忘れようとすることで自分を守ろうとする江ノ島や、答えにすがりつきながらも破滅へ傾いていく松田くん、“普通すぎるからこそ変わっている”苗木くんの眼差しの変化。そのどれもが、極端だけれどリアルなんです。逃げたいのに抗いたい。信じたいのに疑ってしまう。そんな矛盾がそのまま物語の動力になっています。 読んでいると、自分の中の“選んでいるつもりだった行動”が、実は環境や誰かの期待に寄せていたものだったかもしれない…と考えさせられます。でも同時に、登場人物たちのように極端な状況じゃなくても、気づいた瞬間から自分の物語を握り直すことはできるんだとも感じました。物語の後半で描かれる「偶然を当然のように受け入れる感覚」や、「自分の才能と義務の話」は、現実でもふとした決断の時に思い返すものになるはずです。 “自分の意思ってどこまで本物なんだろう”と悩む人には、特に刺さる一冊だと思います。極限の物語を通して、自分の立ち位置が少しだけ客観的に見えるようになる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
読書の順序
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