
この本について
政治や国際ニュースを読んでいて、「どこまでが事実で、どこからが姿勢や思惑なのか」が分からなくなることがよくあります。新聞同士で主張が食い違うと、どちらを基準に考えればいいのか迷ったまま日々の情報だけが積み上がっていく感じもあります。僕自身、そのモヤモヤを放置したまま何年も過ごしてしまった側です。 この本は、産経と朝日という対照的な二紙を軸に、戦後日本の言論空間がどう形づくられてきたかを、事件や人物を通して淡々とたどっていきます。例えば、朴槿恵政権と産経ソウル支局長の名誉毀損裁判の裏側や、中国・台湾をめぐる報道姿勢の差を追う過程で、「新聞がなぜこう書くのか」という背景が、論争の温度とは別に理解できるようになります。また、批評は「本人の目の前で言える範囲にとどめるべき」という古い戒めが繰り返し出てきて、情報発信の態度として自分にもそのまま刺さりました。 読み終えるころには、特定の新聞を持ち上げるというより、「自分は何を基準にニュースを読むのか」を一度リセットする感覚があります。政治的にどちら寄りかという話ではなく、構造を理解したい人に向いています。特に、報道の裏にある力学を一歩引いて見てみたい人にはしっくりくる一冊だと思います。
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要




