
道教思想10講 (岩波新書)
神塚 淑子
岩波書店 / 2020-09-18
累計読者数3
平均ハイライト数 67件/人
推定読了時間 約2時間56分
star総合評価 61/100
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この本について
仕事でも日常でも、「なんで中国思想ってあんなに複雑なんだろう」と思う瞬間がたまにあります。老子だの陰陽五行だの聞いたことはあるのに、歴史の中でどうつながってきたのかを知らないまま、表面だけをなぞってしまう感じ。ぼく自身ずっとそのモヤモヤを抱えていました。 『道教思想10講』は、そのあたりの“つぎはぎの理解”を静かに整えてくれる本でした。張角の太平道や五斗米道といった教団的な始まりから、上清経・霊宝経が作られていく過程、唐代の「道先仏後」政策、そして仏教との衝突と吸収によって重玄学のような新しい思想が育つ流れまで、一つの帯のようにつながって見えてくるんです。単に知識が増えるというより、「あ、こうやって道教は形を変え続けてきたのか」という実感が持てるのが大きいところでした。 個人的には、日本文化との緩やかな接点まで書かれているのがありがたくて、遠い宗教史だと思っていたものが、自分の生活圏の背景とつながる感じがありました。専門書というより、歴史の中で人が何に頼り、何をつくってきたのかを追いかける読書に近いです。 中国思想の名前だけ知っていて「全体像がつかめない」と感じている人に、静かに刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
老子の「道」の思想を起点に,古代神仙思想,後漢末の太平道と五斗米道,六朝知識人の修養法など,さまざまな思想・運動をとりこみながら形成された道教.その哲学と教理を,「気」の生命観,宇宙論,救済思想,倫理・社会思想,仏教との関わり,日本への影響などの論点からとらえる.丁寧なテキスト読解に基づく総合的入門書.
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