
禁断のボイストレーニング: 伝説のボイストレーナー達は何を伝えたかったのか (Online Vocal Academy)
ゆーま
この本について
歌っていると、「腹式呼吸って本当に意味あるの?」「裏声だけ急に弱くなるのは自分だけ?」みたいな、小さなつまずきが積み重なる瞬間ってありますよね。自分でコントロールしているつもりなのに、声だけ言うことを聞いてくれない感じ。僕もずっとそのモヤモヤを抱えていました。 この本の面白いところは、感覚論じゃなくて「体の中で実際に何が起きているのか」を丁寧に教えてくれるところです。たとえば声帯は意思で直接動かせないから、音質を整えることで間接的に内部が整う、という考え方。最初は裏声が息漏れしても全然いい、と言い切ってくれる安心感もあります。それに、地声と裏声のどちらかを無理に強くするんじゃなくて、弱い方を“綺麗に”強くしていくというアプローチが、実際の練習に落とし込みやすい。ロングトーンで「綺麗な母音が保てるかどうか」を基準にするのも、結果じゃなくてプロセスを評価してくれる感じがして救われました。 特に響いたのは、呼吸と声を結びつけるのが喉頭懸垂機構という筋肉群だという話。ここが働かないと、どれだけ腹を意識しても声は安定しない。僕が長年「腹式ができてるのに歌うとブレる」理由がようやく腑に落ちました。 歌うたびに喉が固まる人、裏声の綺麗さをどう上げるか迷っている人、あるいは「練習してるのに伸びてる気がしない」と感じている人には、かなりしっくりくる本だと思います。専門的なのに、日々の練習で“何をどう変えればいいか”まで落としてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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