
デザインリサーチの教科書
木浦 幹雄
ビー・エヌ・エヌ新社 / 2020-11
この本について
プロダクトづくりの現場にいると、「ユーザーのことをもっと知りたいのに、結局いつも思い込みで走ってしまう」「チームの温度差に振り回されて、正しい方向に進めている気がしない」といったモヤモヤがつきまといます。自分も何度もその沼に落ちてきました。 『デザインリサーチの教科書』を読んで印象的だったのは、ユーザー理解が“知る”で終わらないという当たり前だけど忘れがちな姿勢でした。生活の実態は、本人の言葉より現場で見た行動のほうが雄弁なことがあるし、プロダクトはリサーチと試作を行き来しながらしか育たない。この往復運動の具体像が丁寧に描かれているので、机上で迷子になりがちな自分にはかなり効きました。また、プロジェクト内の“人間関係のリアル”にまで触れているのも、この本のありがたいところです。メンバーごとの温度差や利害の違いがどれだけアウトカムに響くのかを理解してからは、巻き込み方を考える時間が増えました。 単にリサーチ手法を並べた本ではなく、「どうすればチームと一緒に正しいものづくりへ向かえるか」という実務の視点が一貫しているので、現場で迷っている人ほど刺さると思います。デザインもリサーチも、結局は人と向き合う仕事なんだよな…と改めて感じさせられました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの37%が集中しています。
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