
本物の思考力を磨くための音楽学~「本質を見抜く力」は「感動」から作られる~
泉谷閑示
累計読者数5
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star総合評価 55/100
start序盤集中型
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この本について
仕事でも日常でも、「なんか全部が均質で、心が動かないな…」という時期がありませんか。効率よくこなしているはずなのに、生きている実感が薄い。情報は追えるのに、何を大事にしたいのかだけはうまく掴めない。自分も同じような感覚に陥った時、この本に救われました。 泉谷さんは、音楽を通して「生きたもの」と「死んだもの」の違いをとことん具体的に描いています。特に、一音目と二音目の関係性に“意味”が生まれるという話や、「感心」と「感動」の違いに触れるくだりは、日々の仕事の姿勢そのものを見直させられました。単に正しくこなすだけでは生きた時間にならないし、逆に自由に振る舞えばいいわけでもない。その中間にある、規則と偶発の両方が共存する“狭い道”を探る姿勢が大事なんだと気づきました。 音楽の話なのに、自分の仕事や人間関係のことばかり思い出してしまう一冊です。「美や真理や愛のように、簡単にはつかめないけれど、追い続ける価値があるもの」に触れる重要さを、こんなに腑に落ちる形で語ってくれる本はなかなかありません。抽象論ではなく、具体的な時間の質の違いとして説明してくれるところがありがたいところです。 ものごとを“味わう”感覚を取り戻したい人、ただの情報処理ではない思考を身につけたい人に、とても静かに効いてくる本だと思います。
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