
株式会社規範のコペルニクス的転回―脱株主ファーストの生存戦略
コリン・メイヤー、宮島 英昭、清水 真人、河西 卓弥
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この本について
株主ファーストという言葉を聞くたびに、自分がやっている仕事って本当にこれでいいのか…とぼんやり考える瞬間がある人、多いと思います。数字を積み上げているはずなのに、どこか視界が狭くなっていく感じ。自分も同じで、「会社って何のために存在してるんだっけ」という問いがずっと残っていました。 この本が面白いのは、株主と経営陣の関係を強化するかどうか、という従来の議論ではなく、「そもそも企業の目的とは何か」を一段引いた視点で問い直しているところです。利益を出すのは前提にしつつ、従業員や顧客、自然資本まで含めて企業が何を約束し、何を返すべきなのかを具体的に考えさせられます。読みながら、自分が日頃使っている“利益”や“ガバナンス”の言葉が、どれだけ偏った前提の上に乗っていたかに気づかされました。 とくに刺さったのは、企業の目的を定款レベルで明確にし、その達成をどう信頼できる形でコミットするかという話。曖昧な理念ではなく、利害関係者が「自分は何を委ね、何を期待できるのか」を読んで理解できる状態こそが、本来の企業の姿だという指摘です。フリードマン・ドクトリンに対する静かな批判も、今の環境問題や無形資産中心の経済を考えると腑に落ちる人は多いはず。 単にSDGsっぽい話ではなく、会社という仕組みの前提を見直したい人に刺さる一冊です。
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