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言葉が足りないとサルになる――現代ニッポンと言語力

言葉が足りないとサルになる――現代ニッポンと言語力

岡田憲治

累計読者数3
平均ハイライト数 25.3件/人
star総合評価 58/100
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この本について

人と話していて、うまく説明できないまま流されるとか、内心では違和感があるのに言葉にできずに黙ってしまうとか、そういう瞬間ってけっこうありますよね。僕も「考えがまとまってないから後で…」と避けて、余計に話しづらくなるタイプでした。でも実際は、考えなんて永遠にまとまらないし、黙っていても世界はこっちに寄ってきてはくれないんですよね。 この本を読んで刺さったのは、「気持ちを言葉にするんじゃなくて、言葉を使うことで気持ちがはっきりしていく」という視点でした。言葉を選びながら話しているうちに、思ってもみなかった自分の考えが出てくる。あれはちょっとした驚きでした。それに、説明しようとすると世界の見え方も変わってくる。「財源の裏づけ」みたいな単語ひとつで、政治や社会が急に立体的になる感覚があるんです。 もうひとつ響いたのは、言葉を出さないことのリスクです。即レスしないと関係が切れるんじゃないかとか、社内調整で本質に触れられないとか、弱さから沈黙に逃げ続けていると、自分の世界ごと縮んでいく感じがする。だからこそ、完璧じゃなくても声帯を震わせるところから始める。その具体性が、この本のいちばん実用的なところだと思います。 自分の「考えていること」をもう少し丁寧に扱いたい人や、沈黙に逃げがちな癖をなんとかしたい人には、とても静かに効いてくる一冊です。

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