
「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全
山口 拓朗
ダイヤモンド社 / 2023-11-14
この本について
人と話していて、自分の考えがふわっとしていて伝わらない瞬間ってありませんか。頭の中にあるはずなのに、形にしようとした途端どこかへ逃げてしまう。相手の意見を聞くとすぐそっちに流れてしまう自分にも、ちょっと嫌気がさしたりします。僕もずっとそのタイプでした。 この本が効くのは、「伝え方」ではなく「そもそも情報が頭の中で固まっていない」という根っこの部分に手を入れてくれるところです。読者の方が保存していた抜粋もまさにそこを突いていて、最初の一言を起点に「なぜ?」と「たとえば?」で深掘りしていく流れは、実際にやってみると驚くほど考えが形になるんですよね。さらに、具体化したものを一度抽象化し直すという、現場で使いやすい整理の仕方も扱われていて、会議や日常会話の場でそのまま使えます。 もうひとつ個人的に刺さったのは、語彙の「理解語彙」と「使用語彙」という分け方。知っているのに使えない言葉が多いほど、表現が平板になるという指摘は耳が痛いけれど、出会う・調べる・覚えるの3ステップは地に足がついていて続けやすい。小さな体験でも言葉にしてみるという姿勢は、日々の観察の密度を上げてくれる感じがします。 自分の考えを人に届ける以前に、まず自分で理解したい人。そんな人には特に刺さると思います。僕と同じように「うまく言葉にできない」日が続いているなら、一度立ち止まるきっかけとしてちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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