
記憶はスキル
畔柳圭佑
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2022-04-22
この本について
勉強してもすぐ忘れる感じがして、結局「自分には向いてないのかな…」と落ち込むこと、けっこうありますよね。覚えたいことがあるのに頭に残らないと、努力の仕方そのものが間違っている気がしてくる。僕もずっとそのループでした。 『記憶はスキル』を読んで視点が変わったのは、「覚えられない=才能の問題」ではなく、ただ仕組みを知らないだけかもしれないという点です。記憶には記銘・保持・想起という3つの段階があって、特に“どう取り出したいか”を決めて覚えるだけで、勉強の負荷が一気に変わるとのこと。試験で意味を思い出したいのか、発音なのか、綴りなのかで方法が全部変わるというのは、言われてみれば当たり前なのに忘れがちな視点でした。 もうひとつ刺さったのは、知識が増えるほど新しい知識が入りやすくなるという話です。記憶が積み上がることで関連づけがどんどん起きて、短期記憶で扱える量も増え、判断のスピードまで変わる。勉強が「つらい作業」から「回るサイクル」になる鍵はここなんだと腑に落ちました。さらに、読むだけではなく、軽めのテストを挟む方が長期記憶に定着しやすいという実験データもあって、根性より仕組みの方が効くことがはっきり示されています。 覚えることに苦手意識がある人ほど、この本の「現実的な工夫」に救われると思います。僕と同じように、努力の方向性に迷っている人にこそ刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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