
ユーモアは最強の武器である―スタンフォード大学ビジネススクール人気講義
ジェニファー・アーカー, ナオミ・バグドナス, and 神崎 朗子
東洋経済新報社 / 2022-09-09
この本について
仕事の場で、ちょっとした雑談が苦手だったり、気まずい沈黙が続くと妙に焦ってしまうことがあります。無理に気の利いたことを言おうとして空回りしたり、そもそも「面白くしよう」と力むほど言葉が出なくなる。僕も同じで、会議室では急に表情が固まるタイプでした。 この本が面白いのは、「ユーモアをつくる」より先に「事実を観察するところから始めればいい」と語っているところです。面白いことを探す必要はなく、日常のちょっとした失敗やズレをそのまま拾えばいい。その延長で、自分の持ちネタを少しずつ集めていくと、いざというときに自然と会話の空気がやわらぐ。無理にキャラを作らなくてもいい、という感覚が気楽でした。 もうひとつ刺さったのは、ユーモアが「心理的安全性」とつながっているという話。笑えると思っただけでストレスが下がり、周りも失敗を認めやすくなるというのは、職場でのぎこちなさが多い人にはかなり実用的です。ふざけるというより、「気難しさを一段だけ下げる」くらいで十分なんだと思えました。気楽にふざけ合える相手とのやりとりを周りに見せるだけでも、場の空気が変わるという具体さもいい。 職場で人との距離がつかみにくい人、真面目さゆえに疲れやすい人には、特にしっくりくるはずです。ユーモアというテーマだけど、読んでみると意外と現実的で、背伸びしないまま使える視点が多い一冊でした。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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