
連続殺人鬼カエル男 (宝島社文庫)
中山七里
宝島社 / 2019-04-01
累計読者数11
平均ハイライト数 15.4件/人
推定読了時間 約5時間31分
star総合評価 54/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 21%
この本について
仕事でも日常でも、人の感情が読めないときってありますよね。あれこれ考えても相手の動機がつかめず、「結局、人って何を抱えて動いているんだろう」と妙に疲れてしまうことがあります。そういうときにこの『連続殺人鬼カエル男』を読むと、少しだけ視点が変わります。物騒な話に思えるかもしれませんが、刺さっている抜粋から伝わるのは“人が極限まで追い詰められたときの理由のむき出しさ”なんですよね。 物語では、愛憎・金・狂気という究極に削ぎ落とされた動機が語られます。特に「そいつが死んで笑う奴を探せば良い」という言葉の冷たさは、普段ぼんやりとしか考えていなかった“人間の打算”を直視させてきます。また、蔑まれたり疎まれたりする人物たちの描写が多くて、自分でも気づかないうちに押しやっていた感情に光を当てられるような感覚がありました。跳梁跋扈する噂の力や、狂気が母数を際限なく広げる怖さも、人間社会そのものの縮図のようで妙に現実的です。 事件の凄惨さに目を奪われがちなんですが、本質は“人の行動を決める要因をどう扱うか”にあります。感情に振り回されて疲れている人や、他人の言動の裏側を少し違う角度で見てみたい人には特に刺さる一冊だと思います。物語としての勢いに引き摺られながらも、読み終える頃には人を見るときの距離感が少し変わります。
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出版社による紹介
凄惨な殺害方法と稚拙な犯行声明文で世間を震撼させた「カエル男連続猟奇殺人事件」。十ヵ月後、事件を担当した精神科医・御前崎教授の自宅が爆破され、その跡からは粉砕・炭化した死体が出てきた。そしてあの犯行声明文が見つかる。カエル男の報復に、渡瀬&古手川の刑事コンビもふたたび動き出す。さらにカエル男の保護司だった有働さゆりもアクションを起こし……。
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