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河合隼雄の「幸福論」

河合隼雄の「幸福論」

河合 隼雄

PHP研究所 / 2014-09-12

累計読者数15
平均ハイライト数 21.7件/人
推定読了時間 約2時間44分
star総合評価 63/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 32%

この本について

仕事でも子育てでも、人間関係でも、「これが正しいはず」と思って動いているのに、どこか噛み合わない感じが続くことってありませんか。自分なりに頑張っているつもりなのに、いつのまにか常識とか期待とか、“比べる軸”にしばられすぎている気がする。僕自身、このあたりでしんどくなって、本を閉じて深呼吸したくなる日がけっこうあります。 河合隼雄の「幸福論」は、そんなときに一度立ち止まる余白をくれる本でした。たとえば「幸福を目標にしすぎると、かえって見失う」という指摘は、成果や効率ばかりを追う日常に、静かにブレーキをかけてくれます。さらに、「常識は守りにもなるが、縛りつける必要はない」という話は、自分が握りしめている“正しさ”をいったん横に置くきっかけになるし、「子どもの幸福は、子ども自身が獲得するもの」という視点は、誰かを思うあまり空回りしてしまう親や上司の気持ちにも刺さるはずです。 この本が強いのは、抽象的に励まさないところで、「何が幸福かは、他人の物差しでは測れない」と淡々と言い切りつつも、じゃあどう生きればいいのかを、多様な例や昔話を通してそっと示してくれる点です。無理に前向きにならなくていいし、焦って変わらなくてもいい。ただ、自分の人生をどう味わうかに目を向けると、見えてくるものがある。そんな読み心地です。 「正しさに疲れてしまった人」には、特にしっくりくると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

※本書は一九九八年に海鳴社から刊行された『しあわせ眼鏡』を復刊し、改題したものを電子書籍化したタイトルです。 養老孟司氏推薦! 「心の奥底にしみこむ話がたくさん載っています。読まなきゃ損です。」 人間関係について、悲しみについて、成功について、人生について——。臨床心理学の第一人者である著者による、生き方のヒントとなる59のエッセイ。 本書のはじめにより: 「深く考えはじめると難しくなるが、そんなのではなく、ちょっと眼鏡をかけ変えることによって、異なるものが見えるように、少し見方を変えることによって、幸福が身近になる、ということがありそうである。」 「全体的な構成のある本ではないので、読者はどこでも自分の好きなところを読んでくださるとよい。そのなかのどれかが読者の幸福という点で少しでもお役に立つことがあれば、真に幸いである」。【PHP研究所】
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