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生きるとは、自分の物語をつくること(新潮文庫)

生きるとは、自分の物語をつくること(新潮文庫)

小川 洋子 and 河合 隼雄

新潮社 / 2011-03-01

累計読者数29
平均ハイライト数 11.2件/人
推定読了時間 約1時間25分
star総合評価 59/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 40%

この本について

最近、自分の「個性」とか「物語」とか、そういう言葉に触れるたびに、結局どう扱えばいいのかわからなくなることがあります。合理的に考えようとするほど行き詰まったり、他人を助けるつもりが力の差で相手を追い詰めてしまったり。誰かの秘密に触れる怖さも、自分の矛盾の扱い方も、日常の中では整理しきれないまま積もっていきます。 この本は、そういうモヤモヤに対して、無理に答えを出さずに「一緒に考える」という距離感で寄り添ってくれます。たとえば、修繕する布とされる布の力が近くないと傷つくという話は、人との関わり方そのものに置き換えられるし、矛盾を抱えたままの自分を「物語」として受け止める視点は、自分の固い前提がふっと緩む瞬間をつくります。また、死ぬ自覚や曖昧さへの態度のように、日頃は避けがちなテーマも変に持ち上げず、地面に足をつけたまま扱ってくれます。 自分を無理に定義しようとするより、少し離れた場所から「今の自分の物語はどう動いているんだろう」と眺めたい人に刺さる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

人々の悩みに寄り添い、個人の物語に耳を澄まし続けた臨床心理学者と、静謐でひそやかな小説世界を紡ぎ続ける作家。二人が出会った時、『博士の愛した数式』の主人公たちのように、「魂のルート」が開かれた。子供の力、ホラ話の効能、箱庭のこと、偶然について、原罪と原悲、個人の物語の発見……。それぞれの「物語の魂」が温かく響き合う、奇跡のような河合隼雄の最後の対話。
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