
世界が驚くニッポンのお坊さん 佐々井秀嶺、インドに笑う (文春e-book)
白石 あづさ
累計読者数6
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star総合評価 52/100
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この本について
ときどき、「自分が今やっていることって、本当に意味あるのかな……」と手が止まることがあります。努力しても報われない気がしたり、周りのほうがちゃんとしているように見えたり。そんなときにこの本を読むと、少しだけ視界が開ける感じがありました。何かを成し遂げた人の“立派さ”ではなく、迷いながら進んでいく等身大の姿が描かれているからだと思います。 たとえば、石を投げられても毎日太鼓を叩いて歩いた佐々井さんの姿勢は、どれだけ状況が悪くても、続けている行動が誰かの生活や街そのものを変えていくことがあるんだ、と静かに教えてくれます。あるいは、比叡山で門前払いされた経験や、断食行で死にかけた場面など、「求めていた側が報われるとは限らない現実」もそのまま描かれていて、逆にそこに励まされました。うまくいかない瞬間を抱えたままでも、人は進めるという感じがします。 そして何より刺さったのは、「人は流れていくのがいい」という言葉。思い通りにならない選択や環境の変化があっても、その“流れ”がどこかで自分を別の場所につれていく。佐々井さん自身、迷ったままインドに流れ着き、そのまま大きな流れの一部になっていった。その過程が淡々と描かれていて、読んだあと自分の人生にも少しだけ余白を許せるようになりました。 迷っているけれど、動くことだけはやめたくない人に刺さる一冊です。
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