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老子 (講談社学術文庫)

老子 (講談社学術文庫)

金谷治

PHP研究所 / 2008-12-19

累計読者数7
平均ハイライト数 7.6件/人
推定読了時間 約4時間52分
star総合評価 54/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 49%

この本について

仕事でも生活でも、つい「正しさ」や「成果」を積み上げようとして、気づいたら心の余白がなくなっていることってありませんか。頑張っているつもりなのに、どこかぎこちなくて、力の入れどころを間違えている気がする。そんなときに『老子』を読むと、急に肩の力が抜ける瞬間があります。 たとえば、「器は空いているからこそ役に立つ」という話は、予定もタスクも詰め込むほど身動きが取れなくなる自分にそのまま返ってきますし、「鍛えすぎた刃は長持ちしない」という言葉は、走り続けることが正解ではないと静かに教えてくれます。そして「柔らかいものが硬いものに勝つ」という感覚は、自分を大きく見せたり、無理に先回りしようとする癖をゆっくりほどいてくれる。老子が強調する“無為”は、何もしないことではなく、余計なことをしないことで本来の力が発揮される、あの独特の感覚です。 金谷治さんの訳は説明が過ぎず、かといって放り出しもしない距離感で、読んでいるこちらのペースを壊しません。迷いながら生きている自分でも、すっと差し込んでくる一節が確かにある。完成を急がず、未完のままでいいという視点にも救われました。 「がんばっているのに空回りしている気がする人」にとって、静かだけど深く効く一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

近年静かなブームの老子。しかしこの老子という人物が確実に存在していたかはいまだ不明であり、『老子』五千言についても謎は多い。また有力な説である、弱者集団の発想、古代人の万物根源としての女性崇拝という視点で読むと納得できるところは多く、その魅力はつきることがない。ただ確実にいえることは、この五千言には「自由人がぱっと閃いた瞬間に走る稲妻」のような、いわば「きらめくような鋭さ」が随所に秘められていることである。そしてこの古典的名著に現代の碩学二人が挑んだのが本書である。まずは「老子」を読むうえで最上のテキストとは何かから始まり、訓詁注釈の姿勢で読まず、秘められた「きらめき」を拾い上げるように、絶妙の対話を重ねながら読み解いていく。日本人のなかで、長い時間をかけて血肉化されたこの一大思想には他の古典のように教師として高い場所から教え諭すような気配はない。老子を読むための最良のテキストが本書である。 【PHP研究所】
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