
直観を磨く 深く考える七つの技法 (講談社現代新書)
田坂広志
講談社 / 2020-02-13
この本について
仕事で考えが堂々巡りしたり、アイデアを出そうとしても自分の“限界”みたいなものにぶつかるときってありますよね。頑張っているはずなのに視野が狭くなって、気づけば「自分にはこれ以上は無理かも」と勝手に線を引いてしまう。僕もよくそこで詰まっていました。 この本が面白いのは、「直観を磨く」というテーマなのに、特別な才能の話ではなく、思考の姿勢や心の状態をどう整えるかにかなり踏み込んでいるところです。たとえば、まず大量に書き出して頭の中を外に出すこと。そこから、自分の中の“賢明なもう一人の自分”と対話する感覚で考えること。さらに、問題を直線的に追うのではなく、循環構造として捉え直すこと。どれも即効性があるというより、日々の判断の質がじわっと変わっていく技法でした。自己限定を外すって、根性論じゃなくてこういう積み重ねなんだなと感じます。 特に刺さったのは、「問いを抱える」ことを重視している点でした。本を読むときも著者の主張を追うのではなく、自分の問いに対する答えを探す姿勢で読むという話があって、これを実践すると読書そのものの質が変わります。気づけば、日常の風景の見え方も少し違う。年齢とともに見えにくくなる“真珠”を、また拾えるようになる感覚に近いです。 自分の思考の癖をいったん外したい人、行き詰まったときに別の人格で考えるような柔らかさが欲しい人には、かなり静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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