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殺戮の狂詩曲

殺戮の狂詩曲

中山七里

講談社 / 2023-03-29

累計読者数5
平均ハイライト数 3件/人
推定読了時間 約3時間40分
star総合評価 26/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 18%

この本について

人の「考えていることがわからない」と感じる瞬間ってありますよね。表では普通に見えるのに、内側ではまったく違う顔をしているのかもしれないと思うと、距離の取り方に迷うというか、自分の感覚が正しいのか不安になることがあります。僕も日常でそんな引っかかりを覚えることがあって、この本を読んだときにいくつか視点が変わりました。 『殺戮の狂詩曲』は、サイコパスという言葉が独り歩きしがちな中で、チェックリストの項目や点数のつけ方まで踏み込んで描いてくれるので、「なんとなく怖い存在」ではなく「特性としてどう理解できるか」に戻してくれます。冷酷さや感情の欠如といった特徴が、必ずしも即犯罪に結びつくわけではないという説明も、偏ったイメージをリセットしてくれました。それだけでも、人と接するときの不安が少し整う感覚がありました。 さらに物語としては、好人物を装う介護士や、囁くように真実を突く弁護士・御子柴のやり取りが、表と裏の境界をじわじわ浮き上がらせます。誰かの言葉が妙に大げさだと感じたとき、むしろ小さく語られる本音の方が重いのかもしれない、と気づかされる場面も多いです。人間理解に興味はあるけれど決めつけはしたくない、そんな人ほど読み応えがあると思います。 人の不可解さに振り回されがちな人に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

累計50万部突破、リーガルミステリーの最高峰「御子柴弁護士」シリ―ズ。 【偽善という言葉から、これほど遠い小説はない】 高級老人ホームで発生した、令和最悪の凶悪殺人事件。好人物を装っていた介護職員の心中に渦巻く邪悪。最低な被疑者への弁護を名乗り出た悪評塗れの弁護士・御子柴礼司が、胸に秘める驚愕の企みとは? ミステリーという技法を用いることによってのみ可能な、命あるものへの賛歌である。―杉江松恋(文芸評論家) ドラマ「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲」原作「御子柴弁護士」シリーズ、第6弾。 ●御子柴礼司(みこしば・れいじ) 本シリーズの主人公。14歳の頃、幼女を殺害しその遺体を解体してばら撒き〈死体配達人〉と世間から呼称される。少年刑務所を経て、高額の報酬を得ながら、検察の見立てを次々ひっくり返す悪徳弁護士となる。
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