
アーノルド・ベネットの賢者の習慣―――賢く生きるとは自分の能力を最大限に発揮して生きることだ
アーノルド・ベネット, 渡部 昇一, and 下谷 和幸
この本について
最近、決めたことが続かなかったり、昔立てた誓いに縛られて身動きがとれなくなったりしませんか。やらなきゃと思いつつ、気づけば気力が落ちていて、頭もなんとなく錆びついている感じ。そのうえ、他人の目や友人の冷やかしが地味に効いてくる。自分のエネルギーって本当にあるんだろうか…と疑いたくなる時期、僕もよくあります。 この本が面白いのは、「努力しろ」とか「意志力を高めろ」と単純に押してこないところです。むしろ、決意を声高に言うより黙ってやれとか、最初から多くを抱えすぎるなとか、日常の調整ができていなければ続くはずがないとか、かなり現実的な指摘が多いんです。エネルギーも外から足せるものではなく、元々ある分をどう引き出すかだけだ、と言い切るあたりも妙に腑に落ちました。過去は単なる実験にすぎず、今の生活をどう扱うかで頭の調子も人生の満足も変わっていく、という視点も静かに効いてきます。 読書についても、「古典がわからないのは自分が悪い」と突き放すのではなく、喜びを感じる準備の話をしてくれるのがありがたい。気まぐれで選んでいいし、文学はあなたの役に立つためにある、と言ってくれる。だからこそ、15分だけ読んで思い出したことを書く、というシンプルな訓練に説得力が出てきます。 過去のやり方を惰性で続けてしまう人、エネルギー不足だと思い込んでいる人、そして「今の生活を立て直す」ことがずっと後回しになっている人に、静かに刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの39%が集中しています。
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