
実務家のための取締役の競業取引・利益相反取引規制〔第2版〕
野口葉子
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この本について
取締役や執行役員まわりの判断って、現場では「これって競業になるのかな」「事後で承認もらえば大丈夫だよね…?」みたいな、微妙に線が引けないモヤモヤが続きますよね。自分もその曖昧さに振り回されてきた側で、決裁フローをどう設計するかで何度も立ち止まりました。 この本が助かったのは、まず“どこが絶対に外せないラインなのか”をはっきり示してくれるところです。例えば、競業取引は事前の承認が必要で、後から了承を取っても穴は埋まらないという整理。逆に利益相反は事後承認でも効く、という対比が腑に落ちる形で書かれていて、実務の優先順位がつきやすくなりました。また、執行役員をどう扱うかのようなグレーな論点も、「一律に取締役と同じにはならないが、支配人や労働者としての義務は生きる」という、現場にそのまま持ち込める温度感で説明されています。 結局のところ、この本は“リスクを正確に見積もるための土台”を整えてくれる一冊でした。過剰に恐れず、でもやってはいけないところは確実に押さえる。その判断に迷いがちな法務・管理部門の人には特に刺さると思います。
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