
世界のビジネスエリートが知っている 教養としての茶道
竹田理絵
累計読者数5
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この本について
仕事のことで頭がいっぱいのまま一日が終わって、気づいたら「自分が何を大事にしたいんだっけ」とわからなくなる時があります。やらなきゃいけないことに追われて、静かに立ち止まる余白がなくなる、あの感じです。僕もずっとそこでもがいていました。 この本を読んで意外だったのは、茶道が“気分転換の趣味”ではなく、むしろ混乱した頭を一度リセットして、内側の声を拾い直すための技術として働いていたということです。戦国武将が戦場に茶道具を持ち込んだ話も、松下幸之助が忙しい朝に一服を点てて心を整えていた話も、環境がどうであれ「自分と向き合う時間」を確保するための工夫だったんだと腑に落ちました。何かを派手に変えるというより、目の前の所作に集中することで雑念が落ちていく感じが、今の生活にもそのまま使えるんですよね。 もうひとつ印象に残ったのは、茶道が“完璧を目指すもの”ではなく、むしろ「不完全さ」を味わう文化だという視点でした。わび・さびが incomplete と訳されるという話は、自分の欠けている部分を責めるクセが強い人にはじんわり効くと思います。完璧じゃなくていい、ただ整える。そのくらいの温度感が心地よかったです。 仕事に追われて、自分の本音がどこにあるのか見失いかけている人に静かに刺さる本だと思います。
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