ヨムナビ
防波堤 横浜みなとみらい署暴対係 (徳間文庫)

防波堤 横浜みなとみらい署暴対係 (徳間文庫)

今野敏

累計読者数3
平均ハイライト数 2.3件/人
star総合評価 38/100
boltライト読書型

この本について

仕事でも人間関係でも、「自分はちゃんとやっているつもりなのに、相手からは全然そう見えていない」と感じる瞬間ってありますよね。まっとうに働いているだけなのに疑われたり、過去のイメージで判断されたり。そこで言い返すほど強くもなく、黙って飲み込むほど割り切れもしない。あの微妙な居心地の悪さに、どう折り合いをつければいいのか分からなくなることがあります。 『防波堤』を読んでいて、保存されていた抜粋の多くが“見え方と実態のズレ”や、“依存しない生き方の静かな強さ”に触れる場面だったのが印象的でした。まっとうにやっている会社が疑われるやり取りには、こちらの事情なんて関係なく「社会はそう見ない」という冷たさがありつつ、そこで諸橋が揺れずに向き合う姿勢に、妙なリアリティがあります。また、部屋の描写から透けて見える「誰かにしがみつかないほうが、むしろ強くいられる」という視点は、日常にも持ち帰りやすいんですよね。無理に孤独を美化する話ではなく、依存と自立の境目を静かに考えさせられる感じです。 物語としては刑事ものですが、実際には「人は何を根拠に他人を信じるのか」「どこまで自分の足で立つか」を扱う、かなり生活感のあるテーマが潜んでいます。余計な決めつけもなく、読者の判断に委ねてくれる温度感なので、肩の力を抜いたまま読み終えたあとに、少しだけ自分の行動を変えたくなる一冊です。 人に振り回されがちな時期や、距離の取り方に迷っている人に刺さると思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

今野敏の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要