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ブラジル その文化と歴史 改訂新版

ブラジル その文化と歴史 改訂新版

浜岡 究

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star総合評価 86/100
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この本について

仕事で海外の動きを追わないといけない時や、ニュースでブラジルが出てきても「国のイメージがつかめないまま情報だけ流れていく…」みたいな感覚、けっこうあると思います。僕も似たようなモヤモヤがあって、この本を手に取りました。読んでみると、地名や産業の話だけじゃなく、リオのカリオカ気質とサンパウロのパウリスタ気質みたいな“人の温度”まで一気につながる感じがあって、バラバラだった点がようやく線になる感覚がありました。 たとえば、リオを中心に世界的な交易がずっと続いてきたことと、エタノール燃料や鉄鉱石・石油といった資源の話が同じ土台の上で語られるので、「ブラジルはなぜ発展と課題が同居するのか」が具体的に腑に落ちます。また、イグアスの滝やパン・デ・アスーカルの描写のように、観光地の美しさが決して“おまけ”ではなく、国の成り立ちや文化の受け止め方とつながって見えてくるのが面白いところです。さらに、アンゴラやモザンビークなどポルトガル語圏との関係性が丁寧に描かれていて、ブラジルが単なる南米の一国ではなく、大西洋をまたいだ歴史の交差点だったことが実感できます。 派手な結論は出ませんが、散らばっていたブラジルの断片が少しずつ繋がり、「この国のニュースをどう読むか」が変わる一冊でした。地理・歴史・文化の線がつながると、世界を見る時の足場が安定する人には特に刺さると思います。

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