
データサイエンティスト入門 (日経文庫)
野村総合研究所 データサイエンスラボ
日経BP / 2021-12-17
この本について
データを使って仕事を前に進めたいのに、「結局どこから手をつければいいのか分からない」「数学とかAIって聞くだけで引いてしまう」という声をよく聞きます。僕自身、データ分析に関わり始めた頃は、専門家とビジネス側の会話が全然かみ合わず、立ち位置の曖昧さにモヤモヤしていました。 この本は、その“間に挟まれた感じ”をほぐしてくれます。まず、高度な数学が必須ではなく、高校の基礎レベルでも十分にスタートできると示してくれるのが大きいです。さらに、データ分析は手法の知識よりも「ビジネス課題をどう具体化するか」が核心だという説明があり、データサイエンスとビジネスをつなぐ視点が自然と整います。そして、バラバラに見える統計・AI・データ処理の要素が、分析プロセスとしてどうつながるのかを見せてくれるので、実務の現場をそのまま覗き込むような感覚があります。 特に刺さるのは「極端に専門だけ突出した二人より、各50点のバランス型が成果を出しやすい」という指摘で、これが“自分でもやっていけるかもしれない”という感覚につながります。データ量が増えるほど必要になる仮説思考や、関係者との認識合わせの重要性にも触れていて、分析の前段階でつまづきがちな人ほど救われるはずです。 データのことを学びたいけれど、一気に専門家になりたいわけではない人。そんな「ビジネスとデータのあいだで迷っている人」に向いている一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
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