
この本について
仕事で限界にぶつかったり、失敗が続いたりすると、自分の実力ってこんなものなのかな…と落ち込みますよね。周りの評価も気になるし、努力しているつもりなのに成果が見えないと、どこを直せばいいのかもわからなくなる。僕自身も同じようなモヤモヤを抱えてきました。 野村克也さんの『全語録』は、そういうときに“思考の筋トレ”をさせてくれる本でした。野球の話が多いのに、不思議と自分の仕事の現場にそのまま置き換えられる言葉ばかりです。特に刺さったのは、失敗との向き合い方がすべてを変えるという視点。悔しさをごまかしたり言い訳を探したりした瞬間に、成長の入口から外れてしまう。逆に、失敗の原因を静かに拾い上げられた人だけが次に進める、と淡々と語られる重さがありました。 もうひとつ大きかったのは、「己を知る」ことの重要性です。努力を積み重ねるにも、どこに向けて積むのかが曖昧だと、どうしても空回りしますよね。野村さんは、厳しさも評価も最終的には他人の目が教えてくれるといいます。だからこそ、自分の適性や弱点をきちんと認めることが、長く戦うためのスタート地点になるんだと気づかされました。 派手な成功論ではなく、地味で現実的な言葉ばかりです。それでも、不思議と読むたびに姿勢が整うような感覚があります。特に「努力しているのに報われない気がしている人」には静かに効く一冊だと思います。
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