
サバイバー!!(3) 大バクハツ! とらわれの博物館 (角川つばさ文庫)
あさば みゆき、葛西 尚
KADOKAWA / 2021-08-06
この本について
最近、気持ちが落ち着かないまま一日が終わってしまったり、やることは多いのに頭の中だけがぐつぐつしている感じ、ありませんか。表向きはいつも通りでも、内側では「活火山みたい」にじわじわと熱がたまっていくあの感じ。今回の読者の方が残していた抜粋がまさにそこだったので、きっと同じ景色を見ているんだろうなと思いました。 『サバイバー!!(3) 大バクハツ! とらわれの博物館』は子ども向けの冒険ものなんですが、こういう“内側の温度”みたいな描写が妙にリアルで、大人が読んでも引っかかるところがあります。キャラたちが危機の中で焦ったり、言いたいことを飲み込んだり、思い通りにいかない状況に振り回される感じが、日常の私たちの姿とぜんぜん他人事じゃないんですよね。とはいえ説教くささはなくて、むしろ目の前の混乱をどう整理して前に進んでいくかを自然に見せてくれるので、読み終わるころには少し呼吸がしやすくなります。 特に効いてくるのは、ぐらつく場面でも仲間との関係をどう扱うかとか、爆発しそうな気持ちをどう動かすかが丁寧に描かれているところです。自分の感情の扱い方を“正解”としてではなく、登場人物の試行錯誤として見られるので、押し付けがましくないまま、明日ちょっと真似できそうな視点が拾えます。 こんな人に刺さると思います。気持ちが振り切れそうな自分を、少し離れて見たいとき。読書のつもりが、いつのまにか自分の整理にもつながるタイプの一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの100%が集中しています。
読書の順序
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