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ポスト資本主義の欲望

ポスト資本主義の欲望

マーク・フィッシャー and 大橋完太郎

累計読者数3
平均ハイライト数 39件/人
star総合評価 64/100
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この本について

仕事でも生活でも、「なんでこんなに時間がないんだろう」とか、「自分で選んで動いてるつもりなのに、実は何かに操られてるだけなんじゃないか」とか、ふと立ち止まる瞬間があると思います。僕も同じで、特に疲れてくると、意思より習慣や空気に流されてしまう自分に気づいてモヤっとします。 『ポスト資本主義の欲望』は、そのモヤモヤを“気のせい”で終わらせない本でした。抜粋のとおり、衝動が主体を乗っ取る瞬間や、人工的に作られた「時間の欠乏」がどんなふうに僕らの行動を縛っているのかを、かなり丁寧に言語化してくれます。自分の中の「わかってはいるのに動けない」や「疲れて判断が鈍る」の正体が、個人の弱さだけでは説明できないとわかって、少し呼吸が楽になります。 もう一つ大きいのは、“外側に完全に別の世界があるわけじゃない”という視点です。資本主義の中で暮らしながら、その内側でどう動けば少しだけ違う方向に進めるのか。本書はそのための「想像力の持ち方」を提示してくれます。iPhoneを持っていても、ポスト資本主義を望んじゃいけないわけじゃない、というあたりの柔らかさも救いでした。 今のシステムに違和感はあるけれど、破壊的な話にはついていけない。そんな人に刺さる本です。

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