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ええかげん論

ええかげん論

土井善晴、中島岳志

ミシマ社 / 20221021

累計読者数3
平均ハイライト数 5.3件/人
star総合評価 40/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 25%

この本について

忙しいわけでもないのに、なぜか毎日が「ちゃんとやれていない気がする」ときってありますよね。仕事でも生活でも、丁寧さを意識すればするほど、逆にぎこちなくなるというか…。私自身、きれいに整えようとすると余白がなくなって、むしろ大事なものが見えにくくなる瞬間があります。 『ええかげん論』を読んでいて強く感じたのは、“うまさ”や“正しさ”を積み上げるほど本質が遠ざかる場面って、実はどの分野にもあるんだなということでした。プロの声優じゃないほうが伝わる声があるとか、技術を捨てた落語のほうが心に届くとか、そういう話を読むと、自分が無意識に背負っていた「ちゃんと感」が少しゆるむんですよね。いい物を見続けて目を育てつつも、同時に自然の揺らぎみたいなものを受け入れる姿勢。その両方があって初めて、自分の“ええかげん”が形になるんだと腑に落ちました。 特に印象的だったのは、料理を通して「人為を殺しながら美しくする」とか、「微妙に狂うのがいい」といった感覚が語られるところ。何かを生み出すって、少しの破壊を伴うし、計画どおりにいかない部分こそが味になる。来たものに反応していくうちに、自分の輪郭がにじんでくる。その視点に触れると、完璧にしようとして固まっていた肩の力がふっと抜けました。 決めすぎず、放り投げすぎず、その都度の判断で動いていきたい人に、この本はじんわり効きます。日々の調子を整えたいけれど、型にはまる生き方は合わない、そんなタイプには特にしっくりくると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

コロナ、政治、気候…不安は尽きねどもまずは日常を整える。 その智恵がここに。 正解は、いつも同じではない。 けれど、自分のコンディションを整え、「今・ここ」を感じていれば、 おのずと「ある一点」がわかるようになる。 料理から、そして保守や仏教の思想から、 それぞれに「ええかげん」を探求してきた二人による、 自立して豊かに生きるための「ええかげん」論。 「ええかげん」の中に、ええことも、わるいこともぜんぶあるんです。…一生懸命の道中楽しみましょ。――土井 (リベラル保守の)考え方と、土井先生がおっしゃる「ええかげん」は、つながっているんじゃないか、と思っていたんです。――中島 フキノトウの天ぷら、ほんれんそうのおひたしの実演(写真入り)やインド珍道中のおまけコラムも! 「料理と利他」深化版!

目次

第1回 利他のコンディション 第2回 「ええかげん」に気づく人になる 第3回 ふつうはえらい
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