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奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語 奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語

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高田裕美

累計読者数3
平均ハイライト数 12件/人
star総合評価 60/100
trending_up後半加速型
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この本について

仕事でも日常でも、「なんで自分の説明は伝わりにくいんだろう」とか、「目の前の相手の困りごとに気づけていないかもしれない」という漠然とした不安を抱えることがあります。自分なりに工夫はしているつもりでも、どこか噛み合わない感覚が残る。そんなとき、この本の視点はかなり刺さりました。 一つは、デザインの話に見えて、実は「根拠のある選択とは何か」を教えてくれるところです。なぜこの形なのか、なぜこの線なのかを問われた著者の経験は、そのまま僕たちの仕事にも置き換えられます。説明の説得力ってセンスじゃなくて、背景の理解や意図の明確さに支えられているんだなと気づかされました。 もう一つは、「読めない」の裏にある仕組みがとても具体的に描かれている点です。文字がバラバラに認識されたり、音に変換する負荷が高かったり、そもそも書体の細部が痛みのように感じられたり。こうした現実を知ると、「努力が足りない」という雑な括り方がどれだけ雑だったのかがわかってしまいます。社会側の配慮次第で、学ぶ難易度は大きく変わるという事実は、自分の思い込みを揺さぶりました。 何かをつくる人、誰かに伝える立場にある人ほど、静かに効いてくる本です。自分の視点がどれだけ偏っていたかを、責めるでもなく、そっと教えてくれます。

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