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文藝春秋2023年5月号[雑誌]
藤原正彦、船橋洋一、塩野七生、三浦しをん、西川美和、保坂正康、佐藤優、鹿島茂、清武英利、京極夏彦
この本について
仕事のこと、日本の将来のこと、自分がどう振る舞えばいいのか。はっきり言語化できないけれど、ずっと薄い不安が背中に張りついている感じってありますよね。控えめに生きるのが美徳とされてきたはずなのに、そのままでは世界の変化に置いていかれる気もする。とはいえ、急に大胆になれと言われても無理がある。僕自身もずっとその間で揺れていました。 文藝春秋2023年5月号は、そんなモヤモヤに「現実の数字」と「個人の視点の変化」の両方から光を当ててくれる号でした。例えば、日本企業が社員数を絞りながらも利益を爆発的に伸ばしてきた裏側には、設備投資よりも配当を優先してきた構造の歪みがあること。そこを知るだけで、自分が感じていた停滞感が単なる思い込みではなかったとわかりました。また、「謙虚さは強さに裏打ちされていないと見下されるだけ」という言葉や、「やりたくないことはやらないだけ」という脚本家のエピソードは、仕事で自分の線引きをどうするか考えるきっかけになります。 日本の素材産業が世界にどれだけ価値を提供しているのかという話や、ドイツの男性育休推進の取り組みなど、社会の構造を少し俯瞰できる視点が続きます。大げさに未来を煽るわけではなく、今の状況を具体的に見せてくれるので、読み終わった後に自分の立ち位置がほんの少しクリアになります。 今の働き方に違和感があるけれど、何から考えればいいのか分からない人に静かに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの60%が集中しています。
読書の順序
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