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日銀の責任 低金利日本からの脱却 (PHP新書)

日銀の責任 低金利日本からの脱却 (PHP新書)

野口 悠紀雄

累計読者数4
平均ハイライト数 38.3件/人
star総合評価 55/100
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この本について

最近、物価がじわじわ上がっているのに給料はそこまで伸びないし、円安と言われても自分にどう関係があるのか、いまいち腑に落ちないまま過ごしてしまうことがあります。海外のニュースが生活に影響しているのは分かるけれど、日本のどこに問題があるのかは霧の中…そんなモヤモヤを抱えたままの人は多いと思います。僕もその一人でした。 この本がよかったのは、「物価や円安は“自然現象”じゃなく、日本の構造そのものが影響している」という視点を具体的に示してくれたところです。たとえば、水平分業に世界が移ったのに日本だけが垂直統合にこだわったこと。あるいは、デジタル化への後れが企業の競争力を削ぎ、それが実質実効為替レートの低下につながっていること。こういう点がつながって見えると、いま自分が受けている負担の正体が少しだけ輪郭を持ちます。また、「円安は事実上の増税と同じ」という説明も腑に落ちました。消費税なら大反対が起きるのに、為替だと誰も声を上げない理由が、生活者の目線で理解できます。 読みながら、自分の努力だけでは説明できなかった違和感の正体がゆっくり言語化されていくような感覚がありました。経済の理屈を覚えるというより、「なぜ毎日の暮らしがこんなに苦しいのか」を自分の頭で説明したい人に向く本だと思います。こういう視点を持っておくと、ニュースとの距離感も少し変わりますし、これから起きることを受け止めやすくなるはずです。 特に、円安や物価上昇の原因を “自己責任” で片付けられたくない人に刺さる本です。

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