
暗闇のなかの希望 ──語られない歴史、手つかずの可能性 (ちくま文庫)
レベッカ・ソルニット, 井上利男, and 東辻賢治郎
この本について
最近、ニュースを見るたびに気持ちが沈んで、何をしても世界は変わらないんじゃないか…そんな感覚になることがあります。自分が弱いとか怠けているとかではなく、ただ「どう動けばいいのかわからない」だけなんだと思います。希望って、明るい未来を信じる力というより、そういう曖昧な揺らぎの中で立ち止まってしまう自分をどう扱うかに近い気がしていて。 『暗闇のなかの希望』が効くのは、この“迷いの扱い方”を静かにひっくり返してくれるところです。たとえば、変化がいつも目立つところからではなく、周縁の暗がりから始まるという視点。歴史は大きな旗を掲げた誰かがひっくり返したわけではなく、「そんなの無理に決まってる」と言われた小さな理念がじわじわ現実になっていった。抜粋を保存した人が多いのは、この感覚に救われたからだと思います。 もうひとつ大きいのは、希望を「楽観」でも「気休め」でもなく、行動の余地と結びつけて語っている点です。何が起きるかわからないからこそ介入できるし、結果が読めないからこそ意味がある。これは自分の生活にも持ち帰りやすくて、目の前の誰かを助けるとか、声を上げるとか、そういう小さな行為にもう一度意味を感じられるようになります。 状況に押しつぶされそうだけど、完全に諦めきれてもいない人。まさにそんな時期に読むと、肩の力が少し戻ってきます。希望を持つことが現実逃避ではなく、むしろ現実をまっすぐ見るための力になるんだと、静かに教えてくれる本です。
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ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの58%が集中しています。
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