
新世界より(下) (講談社文庫)
貴志祐介
講談社 / 2011-01-14
累計読者数23
平均ハイライト数 8.8件/人
推定読了時間 約5時間55分
star総合評価 62/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 64%
この本について
最近、状況が悪くなっている気がするのに、どこかで「まあ大丈夫だろう」と自分をごまかしてしまうことがあります。あるいは、希望が見えないときほど、立ち止まる理由ばかり見つけてしまうこともあると思います。そんなときに『新世界より(下)』を読むと、物語の壮絶さに圧倒されつつも、自分の感情や判断のクセがじわっと浮かび上がってくる瞬間があります。 たとえば、絶望的な状況でも踏ん張り続ける奇狼丸の姿は、根性論ではなく、「失うものがもうないときに人はどこまで選べるのか」という、現実的な問いとして刺さってきます。また、危険を前にして希望的観測に逃げてしまう人間の習性が描かれる場面は、自分の仕事や日常にもそのまま置き換えられる感覚がありました。さらに、仲間をどう扱うか、誰を守るかという選択が繰り返し問われる中で、「駒のように扱わない」という主人公の抵抗は、現実の判断基準を少し揺さぶってきます。 物語そのものはフィクションですが、読後に残るのは、生き延びるための思考や、迷いながらも前に進むための視点です。自分の判断が揺れやすいとき、あるいは「希望と現実のバランス」を見失いがちな人に、静かに効いてくる一冊だと思います。
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多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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出版社による紹介
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