
内臓とこころ (河出文庫)
三木成夫
河出書房新社 / 2013-08-30
累計読者数5
平均ハイライト数 8.2件/人
推定読了時間 約2時間50分
star総合評価 49/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 32%
この本について
最近、なんとなく「考えすぎて疲れるのに、からだのほうは全然ついてきていない」という感覚を抱える人、多い気がします。頭では整理しているつもりでも、胃の重さや眠りの浅さのほうが先に日常を揺らすというか……。自分もそういうズレに振り回されがちで、どう扱えばいいのか迷っていました。 三木成夫の『内臓とこころ』は、そのズレに対して急に解決策をくれる本ではありません。ただ、「そもそも人間って、頭より先に内臓のリズムに導かれて生きてきたんだよ」という視点を静かに差し出してくれます。子どもが舌で世界を確かめる話や、季節に合わせて変わる“食と性”のリズム、赤ん坊がオシッコの感覚を学んでいく過程など、どれも大げさな理論ではなく、身体の記憶として腑に落ちるんです。読んでいると、「ああ、自分の不調も“わがまま”じゃなくて、生き物としてごく普通の反応なんだな」と肩の力が抜けていく感じがありました。 頭で理解しようとしてばかりいると気づけない部分に、そっと手を当ててくれる本です。「内側の感覚を置き去りにしてきたかもしれない」と感じる人には、とくに刺さると思います。
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出版社による紹介
「こころ」とは、内蔵された宇宙のリズムである―おねしょ、おっぱい、空腹感といった子どもの発育過程をなぞりながら、人間の中に「こころ」がかたちづくられるまでを解き明かす解剖学者のデビュー作にして伝説的名著。四億年かけて進化してきた生命の記憶は、毎日の生活の中で秘めやかに再生されている!育児・教育・保育・医療の意味を根源から問いなおす。
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