
胎児の世界 人類の生命記憶 (中公新書)
三木成夫
累計読者数5
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star総合評価 38/100
start序盤集中型
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この本について
日々、自分の判断や感覚がどこから来ているのか分からなくなることがあります。理屈で説明できない好き嫌いとか、ふと出る言動の“地金”みたいなもの。努力や思考とは別のところで身体が先に動いてしまうあの感じを、どう扱えばいいのかずっと迷っていました。 三木成夫の『胎児の世界』は、そのモヤモヤに真正面から「からだの記憶」という視点を渡してくれます。個体発生と系統発生が重なるように、人間の身体には太古からのリズムが入り込み、自然の音をどう聞くかですら民族ごとに違う。そういう話が、抽象ではなく、動脈の鼓動音や赤ん坊が螺旋を描いて生まれる瞬間の描写として迫ってきます。読んでいると、自分の性格や選択の“根拠”が少しだけ解像度を上げてくるんです。 なにかを変えるための本というより、「自分の中の深い層に静かに光を当てたい人」に向いている一冊です。理性と本能のバランスに悩んでいるとき、世界の見え方をひとつ増やしてくれるような読み味があります。
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