
生きてさえいれば (文芸社文庫NEO)
小坂 流加
累計読者数10
平均ハイライト数 4件/人
推定読了時間 約6時間56分
star総合評価 45/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 42%
この本について
なんとなく毎日を続けてはいるけれど、ふとした拍子に「この先に何があるんだろう」と止まってしまうときがあります。気力がないわけじゃないのに、未来のことを考えると足がすくむ。そんな感覚、僕もよくあります。 『生きてさえいれば』を読んでいて強く残ったのは、派手な希望ではなく、もっと地道で手触りのある “続けていく理由” でした。読者が保存していた場面は、絶望を否定せず、それでも生きている時間の中でしか出会えない出来事を静かに描いています。悲しみをごまかすんじゃなく、それを抱えたまま誰かと鍵を交換してしまう瞬間や、折れた心を何度も立て直す描写に、妙に現実味があるんです。 僕自身、しんどい時期ほど「明日も季節が巡る」というあの言葉の落ち着きが効きました。劇的な変化じゃなく、日々の中で拾っていける小さなしあわせに目を向ける感覚が、そっと軌道修正してくれる。生きていれば恋だって始められるという言葉も、無理に前向きになれと言っているわけじゃなく、「今は無理でも、可能性だけは残るんだよ」くらいの温度なんですよね。 自分のペースで少しずつ立て直したい人、未来を考えると苦しくなる人には、特に刺さると思います。僕もそのひとりでした。
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出版社による紹介
生きてさえいれば、きっといつか幸せが待っている―。『余命10年』著者の感動の遺作
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