
無限大ガール (Kindle Single)
森 絵都
累計読者数7
平均ハイライト数 2.9件/人
star総合評価 39/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 31%
この本について
人の意見に振り回されて、気づけば「これ本当に自分の望みだっけ…?」と立ち止まること、けっこうありますよね。頭ではわかってるのに、その場の空気や好きな相手の言葉に流されてしまう。あとになってモヤッとするけど、じゃあどうすればいいのかまでは見えにくい。僕もずっと同じところでつまずいてきました。 『無限大ガール』は、そんなモヤモヤの核心をぐいっと突いてくる一冊です。主人公の早奈が、好きな人に合わせすぎて自分を見失う描写があまりに生々しくて、「ここまでじゃないけど、似た気持ちは確かにある」と思いながら読みました。無理をしている自覚が薄いまま染まっていって、気づいたら自分の輪郭が曖昧になるあの感じ。そこを丁寧に言語化してくれるので、自分の中の小さな違和感にも手が届きやすくなります。 もうひとつ、この本が効くのは「他人に合わせてしまう背景」を単純化せずに描いているところです。ただの“依存”とか“自分がない”で片づけず、好きだからこそ流されてしまう心理や、本人なりの必死さまでちゃんと拾ってくれる。だからこそ読んでいて責められた感じはなく、むしろ「こういうところ、私にもあるかも」と静かに気づけるんです。 恋愛に限らず、人の意見に左右されがちな人には、特に刺さると思います。自分の中心をどう扱うか、その問いに向き合うきっかけとして、ちょうどいい距離感の物語です。
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