
パッとしない子 (Kindle Single)
辻村 深月
累計読者数24
平均ハイライト数 2.6件/人
star総合評価 59/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 81%
この本について
人と話していて、「そんなつもりじゃなかったのに」とか「覚えてない一言で相手を傷つけていたらしい」とか、後から胃が重くなることありませんか。逆に、自分だけが覚えている言葉に勝手に刺さって、相手はきっと覚えてすらいないんだろうな、と虚しくなることもあったりします。そういう“言葉の温度差”みたいなものって、大人になってもなかなか扱いが難しいですよね。 『パッとしない子』を読んでいて強く感じたのは、「加害のつもりがないまま、誰かを追い詰めてしまう瞬間」や、「自分の記憶と相手の記憶が噛み合わずにズレていく怖さ」が、淡々と、でも容赦なく描かれているところでした。たとえば、言った側はすぐ忘れる一言が、言われた側にはずっと残ってしまうこと。その逆に、自分が必死に支えたつもりだった過去が、相手の中では別の形に書き換えられていること。こういう場面を読むと、日常で自分もやってしまっている“見ないふり”に気付かされます。 読んでいてしんどい瞬間もあるんですが、だからこそ自分の言葉への向き合い方が少し変わる感じがありました。誰かとの距離感がうまく掴めずに悩む人や、「繊細すぎる」と言われる側・言ってしまう側のどちらにも心当たりのある人には、特に刺さると思います。自分の過去のやり取りをそっと思い返したくなる、そんな一冊でした。
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多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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