
この夏の星を見る (角川書店単行本)
辻村 深月
KADOKAWA / 2025-06-17
累計読者数6
平均ハイライト数 8.2件/人
推定読了時間 約4時間12分
star総合評価 46/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 32%
この本について
最近、好きなことと現実の折り合いをどうつければいいのか分からなくなる時があります。仕事に直接つながらないことをしていていいのか、と焦ったり、役に立たない時間を過ごしてしまったような気がしたり。でも、心のどこかでは、本当はその「好き」を手放したくない。そんなモヤモヤを抱えたまま日々を回している人は多いと思います。 『この夏の星を見る』は、そのモヤモヤに静かに寄り添ってくれる物語でした。特に、好きなことが「向いている」「役に立つ」と結びつかなくても、その好奇心ごと大人になっていいと言われる場面にすごく救われます。役に立つかどうかを先に考えるクセがついてしまった自分に、そうじゃなくてもいいんだと呼吸を取り戻させてくれる感じがあります。また、コロナで「失われた時間」と言われがちなあの期間にも、それぞれの生活や経験が確かにあったと語られるところも印象的で、自分の過去の数ヶ月を少し優しく見直せました。 キャラクターたちが「自分たちの意思でやる。楽しまなきゃ意味ない」と言う場面もあって、効率や成果より、まずは自分がどう感じたいのかを置き直すきっかけになります。好きなことをやる気持ちも、人との関係で揺れる気持ちも、全部そのまま抱えていていいと思わせてくれる物語です。 向いているか分からなくても「好き」を捨てたくない人に、静かに効きます。
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多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの37%が集中しています。
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出版社による紹介
亜紗は茨城県立砂浦第三高校の二年生。顧問の綿引先生のもと、天文部で活動している。コロナ禍で部活動が次々と制限され、楽しみにしていた合宿も中止になる中、望遠鏡で星を捉えるスピードを競う「スターキャッチコンテスト」も今年は開催できないだろうと悩んでいた。真宙(まひろ)は渋谷区立ひばり森中学の一年生。27人しかいない新入生のうち、唯一の男子であることにショックを受け、「長引け、コロナ」と日々念じている。円華(まどか)は長崎県五島列島の旅館の娘。高校三年生で、吹奏楽部。旅館に他県からのお客が泊っていることで親友から距離を置かれ、やりきれない思いを抱えている時に、クラスメイトに天文台に誘われる——。
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