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恋愛仮免中 (文春文庫)

恋愛仮免中 (文春文庫)

奥田英朗、窪美澄、荻原浩、原田マハ、中江有里

文藝春秋 / 2017-05-10

累計読者数3
平均ハイライト数 2.3件/人
推定読了時間 約2時間43分
star総合評価 42/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 83%

この本について

恋愛のことになると、年齢とか周りの結婚事情とか、気づけばいろんな「基準」に引っ張られてしまうことがありますよね。自分でも理由がよくわからないまま、なんとなく焦ったり、見栄なのか本心なのかも曖昧なまま動いてしまう感じ。頭では落ち着きたいのに、気持ちがざわつく、あの感じです。 『恋愛仮免中』を読んでいて強く思ったのは、登場人物たちがまさにそのモヤモヤの中にいるということでした。たとえば「二十八にもなってファミレスでデートか」と自分を惨めに感じてしまう瞬間とか、「友人の結婚生活を見て、自分もそこに加わりたいと思っただけ」と気づく場面。誰かと比べていた自分にハッとする感覚は、かなり刺さる人が多いはずです。一方で「自分が楽しく生きることが最優先」と言い切るキャラクターもいて、他人の物差しではなく、自分の基準を見つけていく姿が静かに背中を押してくれます。 この本が効くのは、恋愛そのものよりも「どう生きたいか」を考えるきっかけになるところだと思います。好きじゃない相手だと我慢になることも、好きな人なら自然と許せるという話や、女の友情も含めて関係性には釣り合いがあるという現実味のある視点は、理想論ではなく、生活の中で何を大事にするかをシンプルに思い出させてくれます。 いま、恋愛の優先順位に迷っている人や、他人のペースに流されがちな人には特に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

人の数だけ、恋の形はある。 奥田英朗、荻原浩、原田マハ、窪美澄という実力派の直木賞・山本賞作家に、新鋭の中江有里を加えた、豪華執筆陣によるアンソロジー。テーマは“恋愛”。 28歳の彩子は、付き合って3年の恋人が相談もなく会社を辞めたことにショックを受ける。女友達は条件のいい男を紹介してくれ、彩子は恋人との別れを考え始めるが……。(奥田英朗「あなたが大好き」) 16歳の僕は、夏を海で過ごすためにばあちゃんの家に来た。夕暮れの砂浜で、その人は子守歌を歌っていた。……とても悲しそうな声で。(窪美澄「銀紙色のアンタレス」) 1969年、中学生だった僕と彼女は50年後に一緒に宇宙に行く約束をした。その年まであと4年のいま、彼女は病院のベッドの上にいる。(荻原浩「アポロ11号はまだ飛んでいるか」) 生まれも育ちも京都の善田は、半年前に妻を亡くし、会社を追われ、タクシー運転手となった。ある日、ボストンから来た老婦人をタクシーに乗せ京都を案内することに……。 (原田マハ「ドライビング・ミス・アンジー」) 両親が離婚したミサトは、クラブを経営する母親行きつけの美容院のシャンプーボーイと、偶然海の家で会うが……。(中江有里「シャンプー」) 人の心が織り成す、甘くせつない物語を集めました。

目次

あなたが大好き 銀紙色のアンタレス アポロ11号はまだ空を飛んでいるか ドライビング・ミス・アンジー シャンプー
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