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サボる哲学 労働の未来から逃散せよ (NHK出版新書)

サボる哲学 労働の未来から逃散せよ (NHK出版新書)

栗原 康

NHK出版 / 2021-07-12

累計読者数7
平均ハイライト数 13.3件/人
推定読了時間 約2時間37分
star総合評価 58/100
menu_book精読型
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この本について

仕事のことを考えると、自分を道具みたいに扱っている気がする瞬間ってありませんか。やる気を出さなきゃと自分を動員して、未来にポジティブでいようと無理に仕向けるあの感じ。気づけば「生きるため」じゃなく、「正常にふるまうため」に働いているような気もして、たまに立ち止まりたくなります。 『サボる哲学』は、そんなモヤモヤを力づくで整理してくれる本ではなくて、「そもそもその前提、おかしくない?」と問い直すきっかけをくれます。評価される世界の中に歓びごと包みこまれてしまう怖さとか、自分の生を自分で主宰するって本来どういうことなのかとか、働くことが当たり前すぎる日常ではめったに言葉にならない視点がぽんと差し込まれるんです。読んでいると、未来に追い立てられる感覚が少しゆるむというか、いまに戻される瞬間がある。 特に刺さったのは、人間を年収や消費額で測るこの社会の“当たり前”をいったん横に置いていいという態度と、なにかに導かれるように動いてしまう「わたし」の在り方をもう少し信じていいのでは、という提案でした。サボれと言われると極端に聞こえるけれど、実際は「生の主導権を取り戻す」という話に近いと思います。 会社や社会のリズムに同調しすぎて、自分のリズムを見失っている気がする人にはとても刺さるはずです。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

万国の労働者よ、駄々をこねろ! コロナ禍でさらに屈折する現代の労働倫理や規範意識。「はたらかざるもの、食うべからず」。私たちはなぜ心身を消耗させながら、やりたくない仕事、意味のない仕事に従事し、生きるためのカネを稼ぐのか。 社会からはいつでも正しい生き方や身の処し方が求められ、もっと頑張れ、努力しろと急き立てられる。そこから逸脱すれば落伍者。そんな世界は正常か? 気鋭のアナキスト文人が、フーコーからグレーバー、『古事記』から『鬼滅の刃』、果ては近所の野良猫までをも俎上にあげながら、資本主義の絶対的な権力性を背景にした労働倫理を相対視し、そこから踊るように抜け出す道を拓く。未来をサボれ!
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