
「人新世」の惑星政治学:ヒトだけを見れば済む時代の終焉
前田 幸男
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star総合評価 17/100
boltライト読書型
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この本について
環境の議論になると、「人間の都合」と「自然保護」がどこか対立しているように感じてしまうことがあります。頭ではつながっていると分かっていても、仕事の場では結局ヒト中心の発想に戻ってしまう……そんなモヤモヤを抱えたまま動けない人は多いと思います。 この本が刺さるのは、抜粋にもある「二つは一つ」という視点が、思考の前提を静かにひっくり返してくれるところです。生かす/犠牲にするという区分に乗ったままでは、どれだけ環境問題を語っても発想がほとんど変わらない。ではどう見直せばいいのか、という部分に地−存在論という枠組みが具体的に入り込んできます。ヒト以外の存在に支えられているという当たり前の事実を、観念ではなく「関係の再編」として受け取れるようになるのが、この本の一番の効き目です。 もう一つ大きかったのは、立場や考え方の違いを理由に協力を拒むことの不毛さが、環境問題だけでなく自分の仕事の調整ごとにもそのまま重なって見えてきたことです。分断ではなく接合をどうつくるか、という問いが急に現実味を帯びてきます。 環境問題を“遠いテーマ”としてではなく、自分の思考の土台を見直すきっかけにしたい人に刺さる本だと思います。
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