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戦争と交渉の経済学:人はなぜ戦うのか

戦争と交渉の経済学:人はなぜ戦うのか

クリストファー・ブラットマン and 神月 謙一

累計読者数9
平均ハイライト数 22.7件/人
star総合評価 54/100
start序盤集中型
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この本について

人間関係で「なんでこんなに話がこじれるんだろう…」と立ち止まることがあると思います。相手が悪意を持っているように感じたり、自分ばかり損をしているように思えたり。でも後から冷静になると、相手の状況をほとんど見ていなかったことに気づく、あの感じです。 『戦争と交渉の経済学』を読んでいて、そうした日常の小さな行き違いと、国家レベルの衝突の根っこには意外と共通点があるのだと気づかされました。例えば、お互いを歪んだイメージで捉え続けてしまうこと。あるいは、「相手はきっとこう考えているに違いない」と誤って解釈してしまうこと。大げさに聞こえるかもしれませんが、歴史的な戦争の分析を読むことで、むしろ日常のズレの構造がクリアに見えてくる瞬間があります。 この本が効くのは、感情論ではなく「なぜ衝突が起きてしまうのか」というメカニズムに踏み込んでくれるところです。権力の変化からくる不安、バイアスが作る思い込み、相手を制約する仕組みの有無――こうした視点を持って人の行動を見ると、腹立たしさよりも理解が先に立つようになります。決して楽観的な話ではありませんが、だからこそ現実に足の着いた視点が手に入る感じがありました。 自分や相手の思考のクセを少し客観的に見たい人、感情ではなく構造から人間関係を考えたい人にはかなり刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

平和とは、敵同士が損得勘定で 戦争を避けることにほかならない 戦争が起きる「5つの原因」を、ギャングの抗争から世界大戦までの幅広い実例と、ゲーム理論で解説。 「戦争がある世界」をリアルに理解し、実効ある「平和への道」を考えるための必読書。 戦争の原因は5つしかない 【内容より】 ◎平和は必ずしも平等や公正を意味しない ◎取引で敵を譲歩させるのに必要なのは「脅す力」 ◎敵が軍備拡張する前に攻撃したい...「予防戦争」 ◎「女性リーダーは平和をもたらす」とは言えない ◎国連などの国際機関は戦争防止には無意味か ◎経済制裁・和平調停・PKO等に効果はあるか 暴力や戦争については、数十年にわたり、経済学や政治学、心理学で研究され、さらには現実世界での介入の知見が蓄積されてきた。そして、そこからいくつもの直観に反する洞察が得られている。 その1つが、「人々はめったに戦わない」ということだ。世界には何百万もの敵対する集団の組み合わせがあるが、暴力に発展するのはそのごく一部に過ぎない。ほとんどの敵同士は、取引で何らかの妥協をし、非暴力的に互いを憎み合うことを選択する。理由は簡単で、戦争はコストがかかり過ぎるからだ。戦争は、利害の対立を解決するには最悪の方法なのである。 2つ目の直観に反する洞察は、「戦争の原因は少ない」ということだ。本書では、戦争の原因が、たった5つに類型化できることを示している。取引を拒絶し、大きすぎるコストも厭わず戦争に突入する原因は、5つしかないというのだ。 では、どうすれば平和は実現するのか。本書では、敵対する集団同士が平和を望んでいる場合には、驚くほど簡単に暴力は終結し、ギャング同士でさえもそれを行っていることが示される。より困難な状況下でも、先の「5つの原因」に取り組むことで、暴力の動機を減らし、取引に向かう動機を増やせることが、実例とともに明らかにされる。 本書は、「戦争がある世界」をリアルに理解し、実効ある「平和への道」を考えるための必読書である。
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