
GROW THE PIE: パーパスと利益の二項対立を超えて、持続可能な経済を実現する
アレックス・エドマンズ, 川口大輔, 霜山元, and 長曽崇志
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この本について
仕事で「もっと良いはずなのに、なんとなく惰性で回してしまっている感じ」が抜けないときってありませんか。利益は必要だと分かっているのに、数字だけ追うと逆に自分の仕事が誰の役に立っているのか分からなくなる。かといって社会貢献だけを掲げても、結局どこに向かえばいいのか曖昧なまま。自分もずっとこのモヤモヤを抱えていました。 この本が面白いのは、企業の失敗は「やりすぎ」よりも「やらなすぎ」にある、という指摘から話が始まるところです。パーパスを掲げるだけではなく、それが誰に向いていて、何を理由に存在しているのかを具体的に突き詰めないと、結局はパイを小さくしてしまう。商品は本当に顧客にとって良いものか、値上げは価値に伴っているのか、テクノロジーの導入で雇用が揺らぐときに何を支えるのか。こういう問いを避けずに向き合う姿勢が、利益にもつながるという視点が腑に落ちました。 読んでいて、自分の仕事でも「誰のために」「なぜ」やるのかを逆向きに検証してみようと思えたのが一番の収穫でした。利害関係が入り混じる中でも、パイを広げる判断は本当にできているのかを考えるきっかけになります。組織の方向性が定まらないと感じている人や、日々の意思決定に迷いがある人に刺さると思います。
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