
遠野物語 全訳注 (講談社学術文庫)
柳田國男、新谷尚紀
講談社 / 2023-08-10
累計読者数3
平均ハイライト数 37件/人
推定読了時間 約4時間59分
star総合評価 63/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 16%
この本について
最近、昔話や土地の風習をどう扱えばいいのか分からなくなることがあります。歴史の本を読んでも自分の生活に落ちてこなかったり、逆に説話はどこまでが事実なのか迷ったり。その宙ぶらりんな感覚を放置したままでは、地域や文化を理解したつもりになるだけだよな…という気持ちが自分にもずっとありました。 『遠野物語 全訳注』が面白いのは、怪談や不思議話をただ民話として並べているのではなく、実際の暮らしの中で起こった出来事として扱い、その背後にある「生活の意味」を拾い上げているところです。河童の顔色が赤い理由や、狼が害獣ではなかった背景、山人に対する恐れや差別がどう形づくられたのかなど、具体的なエピソードを通して、自分たちの社会の成り立ちがじわっとわかってきます。読んでいると、物語を楽しむというよりも、今の世界の見え方が少し変わる感じがあります。 文献中心の歴史に対して、この本は「目の前の暮らしに刻まれた事実」を拾い上げようとした最初期の試みで、その姿勢がすごく現実的です。なぜこの土地ではこう語られてきたのか、という問いに、きれいごとではない形で向き合っています。伝承をただロマンとして消費したくない人には特に刺さる一冊だと思います。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
全部読まなければ、この本のすごさはわからない! 日本民俗学の創始者である柳田の原点にして代表作には、いったい何が論じられ、企てられたのか。 「平地人を戦慄せしめよ」という高らかな宣言に込められたものとは何か。 「ザシキワラシ、オシラサマや河童たちが躍る不思議な世界」 「叙情豊かな日本人の原風景」 という本書がまとってきたイメージの奥にある真価を読み取るための、 懇切な解説つき全文現代語訳。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要




