
ネット怪談の民俗学 (ハヤカワ新書)
廣田 龍平
累計読者数32
平均ハイライト数 14件/人
star総合評価 61/100
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この本について
ときどき、自分の「怖いと思う感覚」がどこから来ているのか分からなくなることがあります。昔からの怪談をただ楽しんでいるつもりでも、実は誰かの暮らしや土地への偏見が混ざっていないか…そんなモヤモヤを覚えた人もいるはずです。僕も同じで、とくにネット発の怪談になると、その境目がますます曖昧になる感覚がありました。 『ネット怪談の民俗学』は、その曖昧さに光を当ててくれる本でした。怪談が「誰かが一人で作る作品」ではなく、ネット上でみんなが書き足しながら形を変え続けるものとして扱われているのがまず新鮮で、「なぜ似たような話が増えるのか」「なぜ特定のモチーフだけ長生きするのか」に腑に落ちる説明がつきます。また、怖さの裏側にある社会的イメージ――田舎へのまなざしや、死者の扱われ方――を丁寧に取り上げてくれるので、単に「楽しむ/信じない」だけでは見えなかった構造がゆっくり見えてきます。さらに、実際に試してみることで語りが現実に入り込んでしまう現象など、ネット時代ならではの“伝説の生まれ方”まで追いかけてくれるのが面白いところでした。 ネットの雰囲気を吸い込みながら暮らしている人ほど刺さると思います。怪談そのものが好きかどうかより、「自分が毎日見ている物語の背景を知りたい」という人に向いている一冊です。
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出版社による紹介
ネット怪談はどのように発生し、伝播するのか。きさらぎ駅、くねくね、リミナルスペース......ネット民たちを震え上がらせた怪異の数々を「共同構築」「異界」「オステンション(やってみた)」など民俗学の概念から精緻に分析、「恐怖」の最新形を明らかにする
読んだ内容を、もう忘れない。
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